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「久高島からの風 ~映画「イザイホウ」上映と絵本「ぼくはうま」公演~」(2015年3月1日・横浜市)
いにしえより今も息づく、女性たちの祈りと島の暮らし
それはなつかしいわたしたちの未来
久高島で産声をあげた絵本「ぼくはうま」の世界を
オーストラリア先住民アボリジニ世界最古の管楽器ディジュリドゥの音色にのせて
春の陽のさす、太陽の場所 AsabaArtSquareから
永遠の今を彩る
祈りと語り、音の葉と。
虹の神話のはじまりのとき
物語誕生から1年の時を経て
感謝と夢と祈りをこめて
ひにち:3月1日(日)
じかん:開場13時 開演13時半
約2時間半程度
内容:映画上映と演奏と絵本「ぼくはうま」朗読
場所 :Asaba Art Square
神奈川県横浜市金沢区金沢町205
045-783-9705
http://www.kazukoasaba.org
最寄駅 京急線 金沢文庫駅下車
徒歩15分程度
称名寺の門を左手にして直進しひとつめの角を左折すぐ
お問い合わせ・お申込
やらだ出版 090-2733-3062 info@yalada.jp
又はAsabaArtSquareまで
045-783-9705
スペシャル価格
大人 3,000円
(映画上映・語りと演奏・1ドリンク)
小・中高生 1,500円
(映画上映・語りと演奏)
☆定員は50名程度となっておりますので、お早めにお申込ください。
先着順とさせていただきます。
出演
稲垣遼(ディジュリドゥ)
1985年東京生まれ。神奈川県葉山在住。
オーストラリア先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥに
日本で出逢い、神社仏閣や農耕祭事での奉納演奏、講演会の音開きなど
日本各地で演奏を行っている。
沖縄の久高島から言開きされた物語「ぼくはうま」との共演も行っている。
OfficialWebSite Epona Island http://ryo-inagaki.com
渡邊直加(語り・やらだ出版主催)
2010年、夢に見たままのオーストラリア先住民アボリジニの森と出逢い、物語を創作。同年、奈良県吉野の保久良古墳を舞台にした1300年前に生きた建皇子の物語「かぜの子たけちゃん」を創作。
2014年10月、沖縄の神様の島〈久高島〉で収録した絵本CD「ぼくはうま」を出版。
やらだ出版を主催し、全国で語りの活動を行う。 https://yalada.jp
DreamGuest 高坂きぬ(ピアノ)
絵本「ぼくはうま」作画者さんたちの作品も展示販売しています
上映映画について
ドキュメンタリー映画
1966年 沖縄 神の島 久高島の祭祀
イザイホウ
その祈りは わたしたちに刻まれた
深い記憶
沖縄県南城市の久高島は、昔から神の島として知られ、年間三十に及ぶ神事が島の暮らしに組み込まれており、今でも島人によって厳粛に受け継がれている。 この久高島最大の神事が、十二年に一回午年に行われる「イザイホウ」である。
「イザイホウ」は、30歳から41歳の、島で生まれ、島に生きる女が神になる神事で、四日間の本祭を中心に、一ヵ月余の時をかけて行われるのである。島の女たちは、ノロを中心に神女組織を構成して島の男たちや島の暮らしを守ってきた。
これは、1966年の「イザイホウ」の記録作品である。
「イザイホウ」はその後1回行われ、1978年を最後に消滅した。多くの祭や神事が時代の波と共に形骸化し観光資源に変身したケースの多い中で、「イザイホウ」 は厳粛な神事の心を失わず、生きたまま消え去ったのである。
「イザイホウ」 はまた、ドラマチックな構成を持ち、歌や踊りの原点ともいうべき内容を有し、学問上かでも価値の高い稀有の神事であった。今は、この記録映像で、その魅力の一端を感じてもらうしかないのである。
~Message~
優しい目線で撮影されたモノクロのフィルム、島と島の方々への愛情。
1時間に満たない映画の中でもっとも「イザイホウ」を知ることができた。
秘祭とも言われる「イザイホウ」が1978年を最後に行われなくなって3度目の時を迎えた昨年、
絵本「ぼくはうま」がこの世に誕生した。
「イザイホウ」のことも、久高島のこともわたしは何も知らなかった。
島に行くまで、大切に受け継がれてきたそのものが失われることがとても悲しく思われた。
しかし、はじめて伺った久高島には今もなお日々の中に、人々の中に祈りが息づいていることが感じられた。
それは島に刻まれた深い記憶なのだろうか。
太陽と月が時を刻み、自然も神も人もとても近くにあるようだった。
そして、そのとき深い感謝がこみあげた。
「イザイホウ」の祈り、久高島の歴史を知ることはきっと今を生きるわたしたちのたからものになるだろう。
それが何か、久高島からの風の中にひとりひとりの中に見つかることを祈りたい。
やらだ出版 渡邊直加